お知らせ・トピックス
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2006-05-24
『レジオネラ属菌検出試験』冷却水系における検水採取時の注意点
◎必ず実施すべき事項
1. 現場採取時における注意点
(1) 採取容器
検水は滅菌したガラス製又はポリエチレン製等の容器に採取する。これ以外の容器に一旦受けてからの検査は厳禁とする。(飲料ペットボトル等での採取は不可)
(2) 冷却水水質
塩素剤を使用している冷却水を検水とする場合は、25%チオ硫酸ナトリウムを1/500量加えて中和する。
(3) 容器充填
容器の中への検水の充填は、上部に空間を残した状態(空気を入れた状態)とする。
(4) 採取箇所
丸型冷却塔は流下水、角型冷却塔は下部水槽より採取する。
2. 現場から検査施設への搬送時における注意点
(1) 搬送方法
検査機関への持ち込みは検水採取後1~2日のうちに検査機関へ届ける。搬送温度は6~18℃とし、直射日光と熱を避ける。故に、クーラーボックス(保冷剤入)等の保冷容器に入れ、輸送する事が望ましい。クール便を利用する際は、各運送会社の冷蔵温度に注意する。特に冷凍は厳禁。
(2) 保存方法
検査機関に持ち込む前にある拠点に保存をする場合、冷蔵庫などに保存することとし、その庫内温度は6±2℃とする。検査機関における試験前保存についても同様。検査までの期間は2~5日以内が望ましい。濃縮検体の保存は14日を超えてはならない。
◎実施が望ましい注意点
各採取ポイントにおいて下記の点を留意することが望ましい。
① 冷却塔流下水
冷却塔充填材に汚れ(スライム等)が多量についている場合は、それらが検水中に混入しないよう十二分に注意して採取する。
② 冷却塔下部水槽
冷却塔補給水供給口近傍での採取は冷却水が補給水により希釈されてしまうため避ける。
③ 冷却塔上部水槽
スライム等を混入させないよう注意しながら採取する。
④ 冷却水配管
十分に配管のフラッシングを行ない、採取管死水部のバイオフィルムを排出させてから流出水を直接採取する。抗レジオネラ用空調水処理剤協議会
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2012-07-10
衛生技術展に出展